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リゾートバイトで出会った恋

おっさんリゾートバイト始めます!

学生の頃リゾバが流行っていて、友達は何人かやっていましたが、僕は地元でやっているバイトが忙しくて結局参加できず。
社会人になると2ヶ月近い休みなんて、仕事辞めない限り無理だと諦めていました。
そんなとき、今よりも年収をアップさせたいという理由もあって、思い切って転職しようという考えが浮かびます。

しかしこのご時世ですから、30代の僕がそう簡単に次の仕事が見つかるとは思えません。
一応資格は持っているから、なんとかなるかなという気持ちはありました。
考えるだけじゃ先に進めないので、一応いくつか目星をつけて転職することに決めました。

次の仕事が始まるまでの間に休みを取って、リゾバに行くという大胆な計画を立てます。
30代のおっさんでもできるかなと不安でしたが、30代は意外に多いみたいで安心しました。

場所は離島に決めました

僕がリゾバに選んだのは、石垣島です。
前に友達と旅行に行ったことがあって、いつかまた行きたいと思っていたことと、離島だと閉鎖空間っぽくて出会いもありそうだし、観光なんかもできるからいいなと思ったのです。
リゾートホテルの裏方の仕事に応募したところ、すぐに採用との返事がもらえたので久しぶりに旅行に行くような気分でいました。

僕の場合3ヶ月~6ヶ月という長期間はさすがに無理だったので、1ヶ月間だけリゾバをすることにしました。
実際に行ってみると力仕事もあって、最初はちょっときつかったもののすぐに慣れてできる仕事も増えていきます。
最初は1日終わるとぐったりで、出会いのことなどすっかり忘れてしまうくらいでしたが。
仕事にも慣れてきた頃、リゾバの残りも後半分だな~と思ってたとき同じホテルでバイトしていた女性と休憩時間や仕事終わりに話をするようになります。

リゾバには出会いがあるって本当だった

最初は他愛ない雑談でしたが、好きな食べ物や映画など話をしていて共通点が多いことを知り、親近感を持つようになりました。
相手は20代と僕よりかなり若い子でしたが、話をしていてもあまりジェネレーションギャップは感じませんでした。
ここで僕がリゾバをしようと思ったきっかけを思い出し((笑)、ちょっと意識するようになります。
「リゾバは出会いがあるって本当だった!」とこのとき思いました。

性格が合う女性との出会い

僕が草食系っぽいファッションだったからか、あまり警戒せず楽しそうに話をしてくれる彼女に、思い切って次の休日に近くを観光しないかと誘ってみました。
案外あっさりOKを貰い、次の休日にショッピングや食事というごく普通のデートをしました。

彼女もものすごく好意的に私に接してくれて、腕を組んできたり、ソフトクリームを食べ合ったり、本当の恋人とのデートのようで、すごく楽しくて1日があっという間に過ぎてしまいました。

一応同じ敷地内で寝泊りしているので、帰る方向も同じ。
「今日は楽しかった。ありがとう。」とお礼を言うと、彼女はほっぺたにキスをしてくれました。

夢から覚めると…

そのあと、結局デートをする時間がなくて、昼間の休憩時間に何度か話をするだけでした。
僕が先に帰る形になったため、一応連絡先を渡しておくも、待てど暮らせど彼女からの連絡が来ることはありませんでした。
デートではいい雰囲気だと思ったんだけどな…。

そういえばサングラスがよかったのかもしれません。ミステリアスに見えるし、デレデレした顔も見られずに済んだから。

あー、結局リゾバの雰囲気でちょっと夢を見てしまったのかもしれませんね。こうして僕の初めてのリゾバの恋は終了となりましたけど、青春の甘酸っぱい思い出が残ってよかったです。